探偵司法書士
2012年04月20日
菊地裕文です。おはようございます。
先日、湘南にいってきました。サーフィンをしに行ったわけではなく、仕事です。
行方不明者の捜索です。興信所から依頼を受けて・・・という訳ではありません。
もう何十年も前の他人の登記が残ってしまっていて困っている、その登記を抹消したい、という正式な依頼です。その他人の居場所が分からないため、抹消登記の協力が得られません。当然裁判になります。裁判所に抹消登記を認めてもらうのです。しかし、裁判の相手方の行方が分からないため、裁判所の書類が送れません。そういう場合に、「公示送達」という方法があります。裁判所の掲示板に、裁判しますよ~、出頭してくださいよ~、という書面を公示します。もちろん相手方がそれを見ることは不可能ですから、相手方不在のまま、裁判が進んでいくのです。
そういう手続きなので、ただ単に相手方が行方不明です、と裁判所に主張してもだめなわけです。本当に郵便での送達ができないのか、本当にそこに住んでいないのか、等それなりの調査をしなければなりません。
その調査に、湘南江の島まで行ってきたというわけです。
当時の住所地に赴き、近所の人に話を聞き、偶然とおりかかった宅配業者に話を聞き、写真を撮り・・・まさに探偵そのものでした。湘南まで行った甲斐があり、収穫はありました。きっと裁判もうまく進むことでしょう。
こういったことも、裁判業務を担う司法書士の仕事なんですね。
せっかく湘南まで行ったので、「えのでん」にのり、江の島の写真を撮ってしまいました。北海道からきていた修学旅行中の中学生と一緒になって、電車の窓から写真を撮りました。今度はゆっくり行きたいなぁ。